iPadだけでなんとかしたい勢のきりんです。
iPadに限らずmacOSに欠けているもの…そう、MicrosoftOffice系のソフトです!
なかでもExcel(エクセル)はちょっと表を作ったり、データをまとめたりするのに便利なツール。
これが無料で使えないのはちょっと辛いですよね…
しかし、iPadでもエクセルに似た表計算ソフトは搭載されています。
それがNumbers(ナンバーズ)!
- iPadのNumbersを持て余している
- エクセルみたいに関数計算をしてみたい
- 画面タップが面倒…効率の良い方法が知りたい
前回、Numbersで表を作成する初心者向け記事を書きました。
今回の記事ではそこから一歩レベルアップ!実用的な表計算をやってみましょう。
その中でも、とりわけ使用頻度の高い四則演算(➕➖✖️➗)やSUM関数、そして表計算には欠かせないセルの自動入力(オートフィル)を解説します。
『演算』とか『関数』という単語だけでしんどいあなた!
大丈夫です、算数が分かればできます!!
エクセルすら触ったことがない…という方にもわかるように、やさしーく図解たっぷりで解説します。

今回も便利なショートカットキーをご紹介します!
Numbersで表計算をやってみた
例えば、このような表があるとします。

1日に食べたお菓子の数と、お菓子ごとの合計数がわかる表です。
(適当に作りましたが、ダイエットや在庫管理などに使えるかな…?)
合計数の数値が入力されていません。
この表程度の数値なら暗算でいけますが、数字が大きくなったり、足す品目数が多くなると計算が大変。
こんな時はセルに計算式を入れると自動的に計算・表示してくれます。
表計算ソフトの1マスのこと。
上部の列番号と、左の行番号を組み合わせて場所を指定する。
「D列の2行目」 → D2
「B列の5行目」 → B5
足し算(加算)
ではまずD2のセルに6月1日に食べたお菓子の合計数を表示させましょう。
セルに計算式を入力するために、まずは数式エディタを表示させる必要があります。
D2のセルをダブルタップ > 右下の[=]マークをタップ
※キーボードを仕様する場合は…
D2のセルをタップ > 『=』(イコール)を入力

画面下部に数式エディタが出てきました。

(今はここを触らなくてOK)
選択しているセル(D2)には、6/1に食べたクッキーの数「3」とチョコレートの数「1」の合計数を表示させたいです。
B2(クッキー)とC2(チョコレート)をタップ。

図のように、数式エディタに自動的に入力されましたか?
計算したいセルをすべてタップして選択したら、入力バー右の緑チェックボタンをタップ。
※キーボードがある場合は、セルをタップせず数式エディタに直接入力することも可能。
『B2+C2』と入力 > エンターキーを押す

6/1(2行目)の合計数が表示されました。
これが基本の足し算。
足したいセルが2つしかない場合は、この方法が一番早いです。
その他の計算(四則演算)
四則演算というと難しいですが、つまりは足し算(+)、引き算(-)、掛け算(×)、割り算(÷)のこと。
足し算は先ほど解説した通り、セルをタップするだけで自動的に+が挿入されていました。
![セルをタップすると[+]が自動挿入される](https://kirinnosu.com/wp-content/uploads/2022/06/E62DDE48-8240-4D30-9912-323465A6D8BE-600x377.jpeg)
ひき算や掛け算は都度入力する必要があります。
上の数式エディタにある記号ボタンをタップしても入力できますが、キーボードを使う場合は以下の記号で代用されます。
➖→ – (半角のマイナス)
✖️→ * (半角のアスタリスク)
➗→ / (半角のスラッシュ)
ちなみにカッコ()を使った計算もできます。
例えば以下の図のように消費税を求める時などに使えますね。

SUM関数
では、次の場合はどうでしょう。

3日間で食べたクッキーの合計数をB5のセルに表示させたい時。
合計値を出したいので、足し算(加算)をします。
先程の加算方法と同じように3つのセルそれぞれを足し算していくと、合計数が出てきました。

足し算もできたし、数値も間違いありません。
しかし、表計算の観点で言うとこの数式はあまり美しくありません。
行が増えると数式もダラダラ伸びてしまうからです。
しかしある関数を使えば、この式をもっと短く、スマートにすることができます…
それがSUM関数!
早速SUM関数を使って計算してみましょう。
入力した数式をリセット(一括消去)したいときは…
数式エディタ左側のゴミ箱アイコンをタップ。

SUM関数の入力方法
選択した範囲のセル内数値を合計してくれる関数。
関数バーの左下【fx】と書かれたアイコンをタップ。

関数一覧の中からSUMをタップ

足し算の時は、1つずつセルをタップして選択しましたが、今回は選択するセルをスワイプして連続選択します。


さっきはセルごとに違う色だったけど、
この方法だと3つとも同じ色で選択された!
すると、下の関数バーに以下の計算式が入力されていると思います。
SUM(B2:B4)
「B2からB4までのセル数値をすべて足す」という意味。

関数バー右の緑チェックボタン(またはエンターキー)を押すと…

クッキーの列(B列)の合計が出ました。
キーボードで入力するときは、イコールを入力→先程の計算式をそのまま入力すればOK。
数式エディタに以下のように入力する
SUM(B2:B4)

エクセルとほぼ同じように使えます!
SUM関数は自動で挿入される
ExcelでSUM関数を使用するときは、
『=SUM』と入力→セルを選択
の順序が正しいとされています。
しかしNumbersでは、
=(イコール)→セルを連続選択
これだけでもSUM関数が自動的に挿入されます。



セルを選択するだけでSUM関数が適用されるのね!
楽チン〜!
Numbersでも『オートフィル』できます
エクセルでは「オートフィル」と呼ばれる便利機能があります。
例えば日付。

6/1、6/2、6/3…とくれば、その次は必然的に6/4が来るはず。
これをいちいち手入力するのは本当に面倒です…
オートフィルは、こんな必然的な順序を予測して、どんどん入力してくれるありがたい機能。
Numbersにも[セルに自動入力]という機能があります!
[セルに自動入力]機能を使う手順
まず準備として、連続する最初の2〜3セルは手入力しておきます。
セルを連続選択し、タップ > [セルアクション… ]をタップ

>[セルに自動入力]をタップ


セルが黄色く囲まれたら、[自動入力]モードになっている証拠。
自動入力したい方向へスワイプさせましょう。
今回は下にスワイプ。

日付が一気に入力されました。
関数も自動入力できる
日付のようなパターンの自動入力だけでなく、関数や計算式も予測入力してくれます。
図のように、日付ごとの合計数を出したいとき。

1日分ずつ手入力するのは大変ですが、[セルに自動入力]なら簡単。


ちゃんとそれぞれの日付に対応するよう入力されています。
[セルに自動入力]機能のショートカットキー
とても便利な[セルに自動入力]機能。
でも、毎回タップしてこの一連の流れを操作しなければいけないのも、ちょっと面倒ですよね…

私ぐらいのズボラになると、工程が多いだけでうんざりします…
そんなズボラ上級者に朗報です。
[セルに自動挿入]機能にもショートカットキーが用意されています!
Command(⌘)+ \
[ /(スラッシュ) ]ではなく[ \(バックスラッシュ)]です。
右上のエンターキー上あたりにあるので探してみてください。

「|」や「¥」と同じキーになっていることが多いです!

関数入力モードが解除されない!
そんな時は他のセルをタップ→該当セルを再度選択しましょう。

Numbersを使いこなすならキーボード必須
Numbersでエクセルのように関数を使って計算をしてみました。
関数やセルの自動入力を使いたいときは、キーボード入力の方が圧倒的に早くて便利です。

まだお持ちでない方はぜひこの機会に入手してみてね!