iPadユーザーのみなさんは、macOSに標準搭載されている「Numbers(ナンバーズ)」を使っていますか?
MicrosoftのExcelを使ったことのある人なら、ほぼ全員が「何もできないじゃん!」と嘆かざるを得ない超簡素なメニュー画面。でも使い方がわかれば、思ったよりは使えます。
しかし、Apple公式ページは図解が少ないためか、少しわかりにくいですよね…

Apple公式サイト探しても解決策が見つからない…
そんな攻略ガイドに乏しいiPad版Numbersの使い方を、あなたに代わって調べました!
使う前から「使えない」と一蹴されがちなNumbersの汚名返上なるか…?
結論:Numbersは外付けキーボードで効率が爆上がり
iPadで使える表計算ソフトで有名なものといえば、
- Excel – エクセル – (Microsoft)
- スプレッドシート(Google)
- Numbers – ナンバーズ – (Apple)
どのぐらい違うのか、新規作成画面を見比べてみましょう。


エクセル(左)は私がサブスクリプション未登録のため、この図では機能制限がかかっている状態です。それでもメニューアイコンを見る限り、感覚的に使えそうなことはわかりますね。
一方、スプレッドシート(右)はエクセルほどのメニューボタン数は多くありません。しかし頻繁に使いそうな機能ボタンが表に出ているので、やはり使いやすそうな印象です。
さて、それでは我らがApple製のNumbersはどうでしょうか?


メニュー少なすぎ!!
テーブル(表)はあるので、とりあえずセルに文字を入力するぐらいはできそうですが…それ以外のことは全くの謎。
- どこに何の機能があるのか謎
- 結局なにができるのかわからない
そう、つまり感覚的に使えない!
現代の主流である『誰にでもわかりやすいデザイン』から大きく逸脱する、むしろ挑発的なツール…それがNumbersです(言い方)
しかし、最初がわかりにくいだけで、実際必要な機能は全て揃っています。
例えば家計簿をつけたり、データ数値をまとめたりするとき、Numbersは意外と活躍します。
関数を用いた計算、別のシートからのデータ呼び出しなど、Excelでできる基本的な機能はNumbersにも備わっています。
しかし、表の書式や形式を整えたい時はちょっと大変かも。なぜなら、iPad版のNumbersはMac版のものと比べてもメニューがかなり省略されているから。
Mac版Numbersならそれなりに使えるのに…!

てことはiPad一つで頑張る私にはもう無理じゃん…諦めよ
いや、ちょっと待って!
メニューは省略されていますが、機能はMac版とほぼ同じものが備わっています。
せっかく機能があるなら、iPadでも使いたいですよね?
その解決策はズバリ、ショートカットキーです!
iPadでもMacと同じショートカットキーが使える
iPad版Numbersはメニューもかなり簡素化されており、やりたい作業がそもそも選択できない可能性もあります。ただし、メニューに無くてもショートカットキーはMac版Numbersと同じ。つまりiPadでもMac版と同じぐらいNumbersの機能を使えるのです!
外付けのキーボードがあるなら、ショートカットキーを活用しましょう。というかiPadでNumbersをしっかり使いたいなら外付けキーボードはほぼ必須です。安いキーボードでいいので、ぜひ買って!
ちなみに私はBluetooth接続のこれ使ってます↓
- ケースと一体型
- タッチパッド付き
- あまり重くない(410g)
- 充電長持ち(経験上1日2時間使用で2週間は充電いらず)
帰省の時やお出かけの時も軽々持ち運び可能。気に入ってます。
iPadのキーボードについてはこちらの記事にも書いています。
さて、ショートカットキーの話に戻ります。
Windowsをお使いの方ならコピー(Ctrl+C)やペースト(Ctrl+V)あたりはご存じの方も多いかも知れません。Apple製のmac OSでも、それとほぼ似たショートカットが用意されています。
コピーする:Cmd + C
ペーストする:Cmd + V
Ctrl(コントロール)キーがCmd(コマンド)キーに変わったぐらいで、ほとんど同じ感覚で使うことができます。


Cmdキーを制するものがmac OSを制するのだ…。
その中でも「これは使える!」と感じたショートカットキーをご紹介します。
ペースト先にスタイルを合わせてペースト
Option + Shift + Command + V
各公式ページのデータを一覧表にまとめたい!
ブログやSNS運営をしているとそんな状況になることがありますよね。
エクセルのような表計算ソフトで見た目を整えれば、あとはWordPressにコピペするだけ!
のはずが、iPad版Numbersには『コピー先のスタイル(書式)に揃えてペーストする』という機能がありません。

膨大な情報を、全て手打ちするのはキビシイ…!
考えるだけでもゾッとする作業ですが、そんな時もmac版Numbersと同じショートカットキーを使えばすぐに解決します。
実際にやってみましょう。
例として、iPadのNumbersでのショートカットキーをコピペでテーブル(表)に挿入したい時。

普通にペーストすると、せっかく整えていたフォーマットをガン無視されます。


これを、先ほどの[Option+Shift+Command+V]で貼り付けると…

この通り!
ホームページ内で統一感のあるテーブルを作りたい時に重宝する機能です。
- テーブルのデザインテンプレートを作る
- 元データをコピーする
- Shift+option+Command+Vで貼り付ける
スタイルをコピー・ペーストする
コピーする
Option + Command + C
ペーストする
Option + Command + V
ショートカットキーのタイトル長い…!(Apple公式の表記です)
先ほどのショートカットと同じく、スタイルを統一するときに活躍するショートカットキーです。
なんと言っても段落スタイルをコピペできるのが素晴らしい!
iPad版Numbersにはセル内の段落を設定するメニューがないので、いざという時は本当に助かります。
例えばこんなとき。
オタマトーンの記事に使う比較表を作るため、公式のデータをコピペしてきました。

この余白は何かな…?
おそらく公式の表をコピーするとき、WEB上の設定をそのままコピーしてしまったものと思われます。
エクセルやスプレッドシートなら「セルの書式」などで[余白]の数値を変更すれば済む話ですが、iPad版のNumbersにはセルの余白設定が見当たりません…
しかしこの問題も、ショートカットキーで解決しました!

「このセルだけなんかバランスがおかしい…!」というときにとっても便利なショートカットです。原因不明のスタイルの乱れも一発解決。
iPadでショートカットキーの一覧を見る方法

ショートカットキー便利だけど、
こんなのいちいち覚えてられないよ…なんかいっぱい押すし…。
そんなあなたに、とっても便利な方法をお教えします。
これはNumbersに限らずどのアプリを使っていてもできる方法なので、めちゃくちゃ役立ちます!
その方法とは…Command(⌘)キーを長押しすること。
Numbersアプリを起動したら、Commandキーを長押しすると…

Numbersで使えるショートカットの一覧が出てくるのです!

一覧の下部にはキーのカテゴリー分けまで!
初心者にはありがたいわ〜!
一覧に表示されるショートカットキーは、そのとき使っているアプリによって変わります。例えばSafariブラウザを起動しているときにCommand(⌘)キーを長押しすると…

こんな感じ。
ブックマークなどもショートカットキーで完結するとは。
ちなみに、この一覧に見慣れない記号がいっぱいありますよね…
これはmacの装飾キーを記号にしたもの。4つあるので覚えてしまいましょう!
- ⌘ → cmd(コマンド)
- ⌥ → option(オプション)
- ^ → ctrl(コントロール)
- ⇧ → shift(シフト)
macOSユーザーにはおなじみかも知れませんが、私のようにWindows上がりの方には大変ありがたい機能ですよね!ぜひ活用してください。
Command(⌘)キーを長押し
まとめ:キーボード買ってショートカットキーを使おう
Numbersの可能性を探って色々調べてみました。
- これ以上アプリもアカウントも増やしたくない
- 外付けのキーボードを持っている
- できるだけ無料で表計算ソフトを使いたい
- iPhoneや他の機器とiCloudでデータ共有したい
「使えない」という悪評の多いNumbersですが、ショートカットキーを使えば使い方の幅は広がります!
とはいえ、やっぱり面倒!(言っちゃった…!)
バリバリ表計算してデータまとめたい!
感覚的に操作したい!
そんな方は素直にMicrosoftのサブスクに登録するか、せめてGoogleスプレッドシートを使いましょう。

スプレッドシートはオンラインのイメージが強いですが、
設定すればオフライン環境でも使えます!
あなたにあった表計算アプリを探してくださいね。
(追記)
新規作成から表の作成まで、 Numbersの基本操作を解説しています。
とりあえずNumbers使ってみたい方は併せてご覧くださいませ!
ー ・ ー ・ ー
いずれにしても、外付けキーボードはあったほうが断然効率上がります。
丸型ボタンのキーボード、憧れる…!