iPadユーザーの皆さん。
標準アプリのNumbers(ナンバーズ)、もて余してますか?

Numbersアプリ、正直一回も開いてない…
そもそも何のアプリ…?
そんなNumbers超初心者の方に向けた記事です!
- Numbersの使い方も使い道もわからない
- そもそも表計算アプリ(Excelとか)自体触ったことがない
- せっかく無料で使えるなら活用したい
iPadだけでなくiOS、MacOSにも標準搭載されている表計算アプリ、Numbers。
このアプリの魅力はなんといっても無料なこと!
そのあまりに簡素な見た目から「使いにくい」と悪評も多いアプリですが…
実はショートカットキーを利用すれば結構使えます。
iPadユーザーとして、なんとかNumbersの汚名返上を成し遂げたい…
そんな気持ちで初心者向けの使い方シリーズを書いています。
Numbers未経験のあなたも、この機会にぜひアプリを開いてみてくださいね〜!
「もう消した」という方はこちらから…
Numbers(ナンバーズ)とは?
Numbers(ナンバーズ)は、Apple製の表計算ソフトです。2022年現在、MacOSやiOS機器を購入したら無償で提供されています。
エクセルと何が違うの?
表計算ソフトとして有名なのが、Microsoft製のExcel(エクセル)。
Microsoft製のWindows OSで使われることが多いですね。
現在の日本では、企業や団体で使われるマシンの大部分がWindows OS。
表計算ソフトも一般的にはExcelが主流と言えます。

せっかく無料なのに、Numbersは『使えない』のかな…
いえいえ、そんなことはありません!
確かにエクセルの方が多機能であることは否定しませんが、Numbersの方が優れている点もあります。
Numbersの魅力はレイアウト機能
Numbersの一番の特徴は、1つの画面に複数の表を自由に配置できるレイアウト機能。
例えば、Numbers内のテンプレートを見てみましょう。

1枚の画面(シート)に、棒グラフや折れ線グラフ、表などが良い感じにレイアウトされています。

ランニング記録管理のアプリみたいな見た目!
分解してみると、こんな感じ。

入力する場所は一番下の表だけ。
あとはグラフのデータ元を表の数値に紐づけるだけで、とても見やすい資料になります。
これを応用すると、主婦に嬉しい家計簿も作成できます。


これがあれば家計簿アプリいらないかも!?
私は日頃からスマホの家計簿アプリを使用しているのですが、オンライン上のデータを呼び出すのに時間がかかることがあります。
しかしNumbers家計簿なら自分のiPad内で管理できますし、iPhoneユーザーならiCloud経由でスマホと共有可能。
詳細なデータ入力と分類はスマホのアプリでやって、月ごとの記録だけNumbersに打ち直して保管しておくのもアリかも。
Numbersのグラフはシンプルかつポップなデザインで、色や形も自由に選べます。


データの記録や管理をするのにとても便利。
基本の表を作ろう
まずは簡単な表を作ってみましょう。
新規作成
アプリを開いて、[新規作成(+)」アイコンをタップ。

Numbersに登録されているテンプレートがたくさん出てきます。
今回は基本の[空白]をタップ。

すでにある程度整ったデザインの表テンプレートが表示されました。

行や列を増やす
まずは基本。
簡素な見た目のNumbersで地味に異彩を放つ、表の隅にある丸型のアイコン…。

まず左上の○アイコンは表の全選択。
表の行番号・列番号の端にある二重線アイコンは、タップするとどんどん行と列を増やせます。
行番号 : 表左側の数字
→ 縦軸(行)のマスを指定するときに使用する
列番号 : 表上部のアルファベット
→ 横軸(列)のマスを指定するときに使用する
行と列を削除する
さて、とりあえず表を埋めてみます。
何も表にするものが浮かばなかったので、とりあえず我が家のおやつ事情(フィクション)をセルに入力しました。

表計算ソフトの1マスのこと。
上部の列番号と、左の行番号を組み合わせて場所を指定する。
「D列の2行目」 → D2
「B列の5行目」 → B5
入力し終わりました。

6行目から下は不要なので削除したいですね…
そんなときは、左の[6]と書いてある箇所をタップ。

ここを押すと、行(横)が全て選択されます。
行や列を選択したいときは行番号・列番号をタップ。

青い枠の中に、青い点があります。
これをタップしたまま下へスライドさせると…

下まで一気に選択できます。
表示されたメニューから[削除]をタップ。


スッキリ!
列(縦)も同様に削除しましょう。
メニューが表示されない時は、選択範囲内の行(列)番号をタップ。
表のデザインを整える
このままでも十分ちゃんとした表になっていますが、もう少し『良い感じ』にしたいときはスタイルメニューで装飾しましょう。
セルを選択した状態で、右上のブラシアイコンをタップ

このとき、実は選択している箇所によって表示されるメニューが異なります。
今はセルを選択しているので、このようなメニューが出てきます。

それでは[セル]の左にある[表]のタブをタップしてみましょう。

表のフォーマットがいくつか出てきたので、試しに水色を選択した状態。
配色以外にも、タイトルの有無や行列の数など、表に関する様々なスタイルを設定することができます。
ヘッダとフッタ
「ヘッダとフッタ」は少しわかりにくいので、補足説明。
ヘッダとフッタは、つまり「頭」と「足」。
表における一番上と一番下を設定する項目です。

ヘッダ列は一番左側。
行(列)の固定表示をオンにすると、スクロールしてもヘッダ部分は常に表示されます。

長さのなが〜い表に便利!
合計値を入れる
さて、表のレイアウトが完成しましたが、まだ決定的に足りていない箇所が…
そう、合計の欄です!
エクセルの経験がある方ならすでにピンときていると思いますが、関数を使えば簡単にセル数値の合計を計算することができます。
今回使うのはSUM関数と呼ばれる関数です。

『SUM(B2:B4)』は、B2からB4までの数値を足すという意味。
関数を理解できれば、表計算がめちゃくちゃ楽にできるようになります!
関数についてはこちら記事でまとめていますので、あわせてご覧ください。
Numbersはプライベートで使うのが吉
Numbersでの新規作成から表のスタイル編集まで、全体的な機能を解説してきました。
純粋な表計算アプリというよりは、表レイアウトアプリと言ったほうが近いですね。
- 趣味に関する記録と管理
- プライベートなデータ管理
- データを視覚的に見せるための資料作り
Numbersの魅力は、グラフや図を組み合わせて視覚的にデータを整理できること。
残念ながら、エクセルのように仕事でバリバリ業績管理!データ分析!とまではいきませんが、個人的な目的でデータ管理するなら十分使えるレベルだと言えます。
便利なショートカットキー、あります
ところで、皆さんはiPadの外付けキーボードを持っていますか?
例えば行(列)を増やす時は option+方向キー で、好きな方へどんどん増えます(やってみてね!)
ショートカットキーは覚えてて損はありません!
そしてiPadの嬉しい機能の1つとして、そのアプリで使えるショートカットキー一覧がいつでも簡単に呼び出せます。
Command(⌘)キーを長押し


たくさんある…!
自分がよく使う操作のショートカットはマスターしたいところ。
このように、iPadでNumbersを使いこなしたいならキーボードはほぼ必須。
まだキーボードをお持ちでないiPadユーザーの方はぜひご検討ください。

私もカバー付きのキーボードを使用しています!

あなたに合うスタイルでNumbersを使用してみてくださいね。