『画像編集(加工)』と聞くと、詳しい方ならまずAdobeのPhotoshop(フォトショップ・通称フォトショ)が思い浮かぶと思います。
在宅ワークをしていると必ずどこかで出会う機会のある画像編集の作業。
例えばデータ入力の副業では、商品画像を作る工程もありました。
実際にiPadでデータ入力(商品登録)した経験談の記事はこちら。
フォトショでサクッとできたらいいけど、サブスク料が結構高くて手が出せない…そもそも使いこなせそうにない!
そんなあなたでも大丈夫!
iPadなら、フォトショ以外にも有能な画像編集(加工)アプリはたくさんあります。しかも無料!
フォトショより手間はかかりますが、複数のアプリを使用すれば初心者でも簡単に画像を編集することができます。
この記事では、画像加工初心者のあなたでもiPadだけで、しかも無料で!魅力的な商品画像を作れるアプリをご紹介します。

画像加工に興味のある方の参考になれば幸いです!
iPadだけでもいい感じの商品画像は作れる!
iPadでブログやSNSの運営をしたり、BUYMA(バイマ)やメルカリなどで物品販売したい。でもパソコンじゃないと画像の編集や商品画像の加工が難しそう…
そんなことはありません!
かつてiPadだけでバイマ商品画像を加工した経験のある私きりんが、とっておきのアプリをお教えします。
Photoshop並に切り抜ける!「合成スタジオ」
このアプリでできることは
- 切り抜き(トリミング)
- 合成
- 透過保存
- 文字入れ
このアプリ、写真の切り抜きはフォトショレベルかも…!(※個人の感想です)
使い方はとっても簡単ですが、メニュー表示がかなり簡素なので、実際の使用画像を使って説明します。
「合成スタジオ」の使い方
切り抜き
例えばこの写真。

フリー素材配布ページでダウンロードしたカメラの写真です。
これを「合成スタジオ」で自動解析にかけてみます。
[新規作成]>[レイヤー追加]をタップ。
画像を選択して「合成スタジオ」に読み込まれたら、切り取りたい部分を枠で囲みます。今回は左下のカメラを切り抜いてみましょう。

左上の[解析]スイッチがオン(黄緑色)になっていることを確認して、右上の[完了]をタップ。

待つこと数秒…ジャン!

カメラの部分だけをうまく切り抜いてくれます!
背景や他の小物が写っている画像でも、必要な部分を選択すれば高い精度で切り抜くことができます。
自動解析だけでなく、手動で切り抜きをすることも可能。
先ほど切り抜いたカメラの写真。よく見ると上の方にフローリングの枠線が一緒に切り抜かれてしまいました。
こんな時は「スマート消しゴム」を使います。
[切り取り]>[スマート消しゴム]をタップ。


うまく消すことができました。
これぐらいの消し方であれば普通の消しゴムツールでも十分使えますが、「スマート消しゴム」はもっと細かい部分でも能力を発揮します!
例えばこのお花のフレーム画像。

囲まれた中心だけを透過したい時、自動解析だとこうなってしまいます…

それでは「スマート消しゴム」で消してみます。

どんどん不要な部分を消していきます。
色情報を考慮しながらうまく切り取ってくれるので、切り抜きたいものの端が複雑な形でも、この通り。

うまく切り抜けました。

写真フレームみたいに使うことができそうですね。
切り抜き画像のアイコンについて
切り抜き画像の四角にそれぞれアイコンがついています。調節したい内容に応じて、タップしたまま動かして大きさや角度を調節しましょう。

合成
切り抜き素材がレイヤーとして用意できたら、次は合成します。
まずは背景になる画像を用意しましょう。

合成のイメージを考えましょう。今回は左側の空いている部分に色違いのカメラを合成して、カラーバリエーションを訴える商品ポスターみたいにしたいと思います。

[背景]>[ライブラリから]で背景に使う画像を選択。
切り抜き素材の大きさや位置などを調節します。

2種類のカメラ画像と背景画像が一枚にまとまりました!(フリー素材画像なので、あくまでイメージです)
「合成スタジオ」アプリ自体は簡素な作業しかできないため、もっと効果を加えたい!というこだわり派の方には物足りないと思います。
写真を切り抜いて透過された素材を作成する目的で使用すると、作業効率が上がりますよ!
透過とは?
切り抜いたもの(この画像ではカメラとレンズ)以外の背景を透明にすること。

透過保存されていない「一般的な画像」は背景が白くなっています。
文字入れ
「合成スタジオ」ではテキスト挿入も可能です。
[テキスト]アイコンをタップして、テキストを入力。フォントや文字色、サイズも選べます。

もちろんテキストも透過されているので、画像のどこへ挿入しても大丈夫!

「合成スタジオ」のデメリット
色々と使える合成スタジオですが、弱点が一つ。
このアプリでは、画像の大きさは「背景の画像の大きさ」に左右されます。つまり、切り抜いた写真を任意のサイズで保存できません。
最初から画像サイズを指定しておくこともできないようです…。
- 切り抜いた透過画像を保存し、iPadの写真アプリ内でトリミング。
- リサイズ(サイズ変更)アプリを使う。
- アイビスペイントなどのペイントアプリで任意の大きさに変更する。
ちなみに先程切り抜いたカメラの写真をアイビスペイントで合成すると、こんな感じになります。

色調節、フォントの微調整、背景のフィルター、トリミングなど。アイビスペイントの方が細かい設定が可能です。

慣れもありますが、アイビスペイントは操作性も良く、微調整も感覚的にできて使いやすかったです…。
iPadの無料アプリでは複数使いがマスト
単体で全ての画像編集機能を有する無料iPadアプリは、今のところ存在していません。無料の範囲で使いたいなら、切り抜き、合成、コラージュなどそれぞれに特化した無料アプリを組み合わせて使う必要があります。
iPadだけで商品画像作成や画像編集でバリバリ仕事したい!という方は、有料版のアプリやサービスの購入を検討しましょう。
- Photoshop
- Procreate
これらのアプリは有料ですが、その分操作性も精度も高いので切り抜きが楽になります。
目的に応じて、上手にアプリを使い分けましょう!
…
ところで、CrowdWorks(クラウドワークス)への登録はお済みですか?データ入力、特に商品登録の案件なら、この記事で紹介したアプリが役に立ちますよ〜!